30年目

1985年12月1日、30年前に双ギャラリーは吉祥寺で産声をあげた。
1周年(李禹煥・関根伸夫・菅木志雄70年代の方法)、3周年(色・形・音をめぐっての3週間、双ギャラリーのオープンより3年間に関わった作家全員参加)、10周年( 連鎖 LINKS SIX  ARTISTS 安斎重男、森村泰昌、菅木志雄、吉澤美香、味岡伸太郎、多田正美。コラボレーションで3回連続)15周年(多田正美 CHI)、20周年 (1年間連続企画 from origins)そして25周年 (発見 3回連続企画)まで、グループ展を全力で企画してきた。どれも沢山のアーティストに協力していただきながら、その時、自分の信じることをしてきたつもりである。悔いはなく作家たちに感謝している。
30年、このハードな仕事が続くとは思わなかったが、何とかここまで来たからには、後は持続しかないであろう。世の中を見据えながらどこまで続くか。先を見ながら淡々と毎日を送ろうと思っている。
奇しくも30年目は中里伸也の展覧会が始まっているが、写真を超えた写真というか、他にはないだろうという、新しい表現方法で私には刺激のある展覧会である。これからがとても楽しみである。