次回の展覧会 山田恵子展 源泉としてのトポスー「絵画」

 

双ギャラリーでは、6月19日より山田恵子展を行います。

 

山田恵子は構築的な鉄の彫刻で知られる作家です。

彼女の彫刻は鮮やかに彩られています。鉄の持つ重厚感と、色彩から来る飛翔感が、彼女の作品に独特の世界を作り上げています。

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山田恵子は大学時代は絵画を専攻していました。

長らく彫刻家として知られてきた山田恵子が、なぜ今絵画なのでしょうか。

今回の展覧会に寄せた彼女の文章から、その回答が読み取れるように思います。

彫刻を制作する上で、常に彼女の源泉となってきたものが絵画であり、その原点であるものを見直す事によって彼女の制作の根元が垣間見えるような展覧会になるのではと思います。

尚、展覧会初日にあたる6月19日(金)17:00より、作家を囲んでささやかなオープニングパーティーを行います。

是非お出かけください。


源泉としてのトポス —「絵画」—

 

造形芸術としての彫刻(立体)は、実の空間状に表出されているものであり、絵画は、矩形という平面状によって現されるものである。通常、我々は、それを触れて感知するよりも、眺めたり、見るという行為による状態で接する。表出される在り方、成り立ちこそ違うが、芸術体験としての眼差しによっての体感は異なるものではないだろう。まさに体感こそ、双方を結びつけているものだ。

散策するかのように眼と心は、自在に構造化されたイメージの中に…触発されて編み込まれてゆく。そして、はたと一枚の絵画、彫刻としての像という存在に気づくように捉えていく。

私は、絵画から、ある時期より立体へ、あるいは彫刻の位置に立って創作をし続けてきたが、平面という場に再び立ち合い、立体との相異が、改めてみえてくるようだ。

カンヴァスとして設えられた平面という場を、絵画として存立するものとしての構造体と捉える。私にとって、この構造体である絵画は、色彩に充ち溢れている言わば「光の領域」であり、外の世界と切り離されて表出されているのではなく、外との連なりをもって生ける、常なる「泉地」であると言えよう。それは、創造的なトポスなのだ。

光は色彩そのものによって充ち溢れている。燃え続ける為には、酸素が与えられるように泉の如く、湧き、溢れ出る表出された色彩の生成は、新たな瞬間の連続であり、絶えず、そととの供給としての見えない拡がる空間を取り込む。色彩は、その現れであり力である。とはいえ、フレーム内の空間は、ダイナミックな外へと繋がる可能性を秘めた構造の要素であるが、しかし即、連続的な空間とはなり得ず、普遍的な外部へと繋がるような構造であり、イメージとしての内部空間なのである。

私にとって「絵画」とは、奥深い空間であると共に、絶えず充ち溢れている「源泉としての表層のトポス」なのである。

 

山田恵子


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山田恵子展 

源泉としてのトポス ー 「絵画」

2015年6月19日(金)〜7月12日(日)
金・土・日曜日のみのオープン
13:00〜18:00(日曜日は17:00まで)

 

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