島州一 ASAMAいろは歌

島州一の仕事は多様である。平面絵画もいろいろのプロセスを経てきているが、「言語の誕生」から始まり、自身の着ている「シャツのトレース」の作品を浅間山に見立てている。それが進化して「ASAMAいろは歌」の作品に結集している。
彼の仕事を知りたい人は彼のブログを見れば良く理解出来る筈なのでここでは割愛する。

・・・伝来の漢字を日本語に当てはめて出来たシステムが「いろは歌」であると云える。いろは歌は日本人の宇宙観を表している。全体としても美しい日本語であるが、それぞれの一字一句もまた、日本人の美意識が選んだ漢字から抽出した一字で、筆で書き易いようにつくり、簡略あるいは抽象化している。・・・ (島州一 ASAMAいろは歌-文字と映像で浅間山がある-から抜粋)

島州一の「ASAMAいろは歌」を画像とちょっとしたコメントを書いてみると。
いろは47文字を、島が毎日見上げる浅間山とコラボレーションした楽しい文字である。「シャツのトレース」シリーズも浅間山であるし、「いろは歌」も浅間山。浅間山と一体化したような文字は、躍動し今にも動き出しそうである。

27×21.7cmのサイズで予めコラージュしたものを水彩画に置き換えている。サイズは小さいが、巨大サイズにも匹敵する迫力がある。
作品は47枚が1セットになっている。
1点ずつ独立した作品も味わいがあるが、全ての作品を並べてみると、また壮観である。

島が編集したASAMAいろは歌の動く映像が、youtubeに出ているので、是非ご覧ください。
島州一オフィシャルサイト