プリントアート展

新春最初の展覧会は、吉祥寺のSOH GALLERY K3のプリントアート展でオープンする。

タイトルのように版画作品の展覧会である。
今回は双ギャラリーに関係するというか、双ギャラリーで作家とともに作った作品ばかりである。(菅木志雄の作品のみは例外だが。)
菅木志雄の作品は極く初期1973年のシルクスクリーンで、同じ布にインクを乗せて刷ったもので、もの派の活動と連動している。以前は沢山持っていたのだが、今は2点しか残っていない。エディション12/50、28/50である。
この作品以外は、吉澤美香、柴田敏雄、それに多田正美の作品はポートフォリオである。しかし、柴田の作品以外は吉澤、多田の作品は一部しか展示できない。それでも目一杯になるのは、どの作品も大きいものが多いのだ。
ここで作品の紹介をしてみたい。

柴田の作品は写真をエリオグラビュールという技法で作られている。柴田の作品は5点全部展示している。
5点の作品とともに一点の写真が函に入り完成するポートフォリオもあるが、今回展示したのは版画だけで独立している作品である。
1993年に作られた吉澤美香のドライポイントは大きなサイズの版画に、今回展示している中サイズと小サイズがある。大サイズ5枚(これはワンセットのみ制作した。3色で5つのイメージなので、15枚ある)中サイズ5枚(ed.30)小サイズ8枚(ed.30)あるが、吉澤の若くはつらつとした時期の作品で、のびのびした形態がドライポイントにぴったりである。

多田正美にとって版画は初めての制作であった。当時パリに行く機会があり、草間弥生や李禹煥の版画も作った Les Ateliers  Moret  で制作した。3種類のイメージを3色刷ったので9つのイメージになる。
他に、もう一種類ピンクと黄緑の作品も作った。技法は…。プロジェクターから映し出した多田のパフォーマンスを紙に写し取って版画に刷る。完成度の高い作品になった。

最後に、関根伸夫の位相-大地の版画がある。双ギャラリーの一周年の記念に作った作品であるが、大きいサイズは200 cm × 100 cmで美術館サイズである。ここに展示するのは75×56cmの普及版である。
久しぶりに展示してみたが、現代美術の出発になった作品であり、風化していかない新鮮な息吹がある。