展示期間: 2002年4月19日~5月19日
日本の経済はどうなっていくのかという先行き不安が、アートにも深刻な影を落としています。現代美術も時代を反映して希薄なムードが立ち篭めている昨今、一度70年代の、描くこと、作ることの原点に立ち戻ったコンセプチュアルアーティストの作品に触れてみたくなりました。
1月の写真のコレクションに続く自分の勉強ともいえる展覧会でしたが、来廊される方の反響の大きさに改めて作品の強さを感じました。
ミニマルな、見ることを拒否するような作品が、実は強靱な意志の力、コンセプトに裏付けられていることは、作品に直に触れることで体感できると思います。
何かを見失いがちな現在、時代を超えていく作品を、沢山の方に見て頂き、アートを目指す方、アートの好きな方たちに、このような展覧会が何らかの指針になればと考えています。