「予告篇」展についてのまとめ

予告篇

伊藤誠•多田正美•出店久夫 2014年5月9日〜8月3日

 

上記の作家に西江雅之を+oneと捉えて3ヶ月の長きに渡った展覧会だった。

西江の体調不良により、参加が一度だけになってしまったのは残念だった。

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この展覧会の趣旨は、3人に何かパフォーマンスをするのを義務化するだけで、後はどう展示しても良いという、自由なものだった。

出店、伊藤にとっては滅多にない体験である。

出店のパフォーマンスは、予め作ってあった作品を観客の前で鉛筆で黒く塗りつぶすというものであった。塗りつぶす事により、作品が鉛筆の黒さの奥に沈んでいくのだが、前にもまして華やかに見えるのは私だけか。

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伊藤はここ数年続けている、規格品のバケツや笊などと言ったものに鏡を貼付けた作品を、様々な種類展示した。これらは観客が装着する事ができる。

装着した人にとって見えている世界は天井や空のみに限られ、危うくなった平衡感覚は、あたかも異次元の世界に放り込まれるように感じられる。

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今回は伊藤自らが作品を装着してパフォーマンスを行った。

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多田は、ピアノ線でギャラリー空間を楽器と見たて、音を出す。ここにしかない場、深く味わいぶかい音はギャラリーに内在されている音なのか。多田の展示は過去に表現した11点の作品を展開したものだった。

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出店は展覧会中にはパフォーマンスで作った作品も一緒に展示したのだが、最終日に多田の音と一緒に、出店の作品に使用される無数の写真を貼付けたのだ。見る人もいなくなるというのに、たった1日のパフォーマンスのように。

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この「予告篇」という展覧会は8月で終わった。しかし、「本篇」は、どうなるのかという疑問が出てくる。

ここに参加した伊藤誠が次回の「本篇」を企画するのである。この「予告篇」はベテランの作家たちであったが、「本篇」に参加する作家は年齢層が20代まで若返る。またちょっとユニークな趣向があるが、それは次のお楽しみに。

 

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