出店久夫はデジタルが主流になった現在も、様々なものや風景をネガフィルムで撮影し、左右対称、上下反転などをしながらコラージュしていきます。
コラージュされた作品は、ガラス玉をレンズの前にかざしながら、画像のブレをつくり、再度写真に撮ります。
今展覧会では初めての試みとして、作品になる前に撮りためた長年に及ぶ膨大な写真素材を、箱の中に写真の素材となった玩具や人形やビー玉などを写真と一緒に閉じ込めた作品を101点制作し、展示致しました。


 
今回は0号より3号大のミニアチュールによる個展です。小品といえども、ゼラチンシルバープリント、手彩色、コラージュによる濃密度な作品群の展示です。
 2009年元旦に100点の制作を発起いたしましたので個展名を『百個繚乱』と名づけます。
 今までの大作による画面は、私の日常生活にて目にする事物で満ち溢れて大変に私的な世界観の作品です。今回発表する箱物ミニアチュールでは写真画面のほかに、取るにたらぬ様な小石、ビーズ、ガラス玉などと共に、菓子箱に入っている食玩具の人形達をアッサンブラージュいたします。それらは、写真画面の持つイメージに合ったり、はずれたりするのですが!!
 大衆性の有る人形達を使用することにより、私的な作品に社会性をもたらしめて、観賞者の目線の導入になることをねらいとしています。また、作品に親しみと、そのアンバランスなギャップによるおかしみを感じていただきたく、使っております。
 全世界的に混沌を深める時代を生きている私はポップアートを目指します。

出店久夫