会場風景





田島弘庸はアメリカに居を構え、陶を素材に制作する作家です。
双ギャラリーで4回目になるこの個展は「最後の晩餐」と名付けられました。

田島は「今」をテーマに作品を作り続けていますが、今回の展覧会は一見当たり前のように見える家族の食卓がテーマになっています。
食卓を囲んで楽しそうに団欒しているように見える家族ですが、実は無関心な父親、一人で喋り続ける母親、ビデオを見続ける息子、そしてその傍らで死んでいる娘。ここには従来の家族、家庭という機能が全く無いように見えます。我々には非日常と映るその光景が、日常になる日は果たして本当に来るのでしょうか?
そしてそれらの人物の顔は全て田島自身の顔でもあります 。田島は常に自分の作品に本人の顔を潜り込ませる、さながらセルフポートレイトのような作品を制作しています。一見過剰な自己主張のようにも見えますが、実は自分も社会に紛れ込んでいる一員でしかないというメッセージもここには込められているのです。


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