会場風景

2001年7月28日〜9月9日





 
遥か1万年以上前からこの地球の危機が心配されておりました。ちょうど1万年前にあたる21世紀を迎えるにあたっても、色々な世紀末の不安から地球滅亡、人類破滅の予言で人々を騒がせたなどという事があったそうです。
 21世紀を迎えた今では1万年前の人々の暮らしの資料は大変珍しい物になっていますが、21世紀当時の生活は物に囲まれる事が豊かとされた、一見華やかな時代です。消費者が企業の仕掛ける流行を好み、街を歩けばどの世代も各世代ごとの同じファッションに同じバックを持っている、、、などという時代が続きます。ちょうどパ−ソナルコンピュ−タ−がやっと普及し、情報は多様、でもその情報を生かしきれず、かえって人と人とのコミュニケ−ションが不足して、人が孤独感を感じた時代でもあります。
 21世紀の幕開け当時の日本は十分豊かながら、経済不安や精神不安を抱えていました。企業の倒産やリストラ、出世に悩み長時間バスや電車で通勤するサラリーマン。忙しい夫は仕事と割り切って、自分自身と子供に夢中になる母親。彼女らも又、子供の学歴から自分が身を包むファッション、選ぶデパ−トやお茶を飲むカフェまでのブランドの信仰にはしり、コマダムと言う言葉も生まれます。そしてその生活に憧れを見た少女達は、、、。
 21世紀は過度に物に囲まれ、物欲に限りない時代ではありましたが、彼らの明るい表情を見てみましょう。我々人類は無事に生き延びより生活スタイルを洗練させて21世紀を迎えました。今日我々がこの様に本質を追求した素晴らしい生活をしているのは、21世紀をはじめ、昔の人々がしっかりと未来を見つめてその時代を生き抜いたからだと言えるのではないでしょうか。
 我々の今の姿は最も物を尊んだ21世紀を更に1〜2万年さかのぼった人類の生活スタイルに酷似しており、それは人類学上とても興味深い事です。

田島弘庸


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